複勝コロガシの金額は「最初の額×倍率×倍率」だけでは、次の購入額まで正確に再現できない場合があります。払戻に100円未満の端数が出たら、その額を馬券へ回せず手元へ残すためです。成功した場合の大きな金額だけでなく、同じ最初の予算で途中に外れた場合も比べましょう。
先に押さえる3点
- 100円単位なのは購入額。払戻2250円を2200円へ勝手に減らさない。
- 次に回さない50円は消えずに残金へ入る。予備費と運用部分も分ける。
- 全的中時の計算と成功確率は別。表示オッズを将来の的中確率や確定払戻にしない。
購入額・払戻・残金の三つを分ける

JRAの即PATご利用ガイドでは、各券種の発売単位は1枚100円単位とされています。次へ回す金額の計算では、この購入単位を確認する必要があります。払戻自体を100円単位に切り捨てるという意味ではありません。
例えば1500円を購入し、100円当たり150円の払戻なら、15口×150円=2250円が戻ります。次の購入へ回す最大の100円単位は2200円で、50円は手元に残します。2250円を2200円の払戻だったことにしないよう、欄を分けます。
全額を回す範囲を明示する
手元の予算すべてを投入するのか、最初に決めた一部だけを回すのかで、途中不的中時の残金が変わります。先に予備費を分けた例を、予算すべてを回した例と混ぜて比較しないでください。
1000円から3回、端数込みで計算する

ここでは毎回100円当たり150円の確定払戻があり、すべて的中したという仮想設定です。手数料や税金を含まない計算例で、実際の将来の払戻を予測したものではありません。
| 回 | 購入額 | 的中した払戻 | 次へ回さず残す額 |
|---|---|---|---|
| 1 | 1000円 | 1500円 | 0円 |
| 2 | 1500円 | 2250円 | 0円(次回に50円を残す) |
| 3 | 2200円 | 3300円 | 50円 |
3回目終了時の運用部分は3300+50=3350円です。端数を無視した1000×1.5×1.5×1.5=3375円とは25円違います。50円を消したのではなく、50円には3回目の払戻が付かないためです。
計算する式
次の購入額=100×切り捨て(回せる額÷100)。残す端数=回せる額-次の購入額。終了時の金額には、途中で残した端数を加えます。
同じ3000円の予算で固定額と比較する

最初の予算を3000円にそろえます。コロガシは1000円を運用し、2000円を予備費として動かさない設定。固定額は3回とも1000円ずつ購入し、払戻を次の額へ増額しない設定です。
| 結果の並び | コロガシ終了時の全残金 | 固定額終了時の全残金 |
|---|---|---|
| 3回とも的中 | 2000+50+3300=5350円 | 1500+1500+1500=4500円 |
| 1・2回目的中、3回目不的中 | 2000+50=2050円 | 1500+1500=3000円 |
全的中ならコロガシ側の金額が大きく、この例で3回目だけ外れるなら固定額側に多く残ります。これは条件付きの金額比較で、コロガシの方が期待値も高いという証明ではありません。結果の並びを片方だけ示さないことが大切です。
予備費を除いた金額も別に残す
予備費を含めずに運用部分だけなら、3回目不的中時は50円です。2050円の全残金を見て、投入した運用部分がほとんど失われていないと読むのは誤りです。
成功した金額と連続成功の確率を分ける

各回の的中確率を70%、互いに独立で一定とする別の仮定なら、3回続けて的中する確率は0.7の3乗=34.3%です。70%のまま3回成功できるという意味ではありません。また、払戻1.5倍という設定から的中確率70%を導いたわけでもありません。
実際には出走馬や買い方が変わり、各回が独立・一定とは限りません。表示オッズから、自分の選んだ馬の実際の的中確率をそのまま計算することもできません。確率と金額を混ぜない基本は期待値・確率・オッズの違いで確認できます。
単純な成功時の倍率が表さないもの
途中で不的中になった場合、残した端数、投入しない予備費、最初と異なる購入額などは、全的中時の掛け算だけからは読み取れません。比較には結果別の残金が必要です。
変動する複勝オッズと中断の記録を残す

複勝の表示は幅があり、購入後に変わる可能性もあります。本記事の毎回150円という仮定と、実際に確定する払戻は別です。計画段階では想定、終了後は公式の確定払戻と分けて残します。複勝の基本は複勝のオッズと払戻の見方へ。
計算上回せることと、続ける判断は別
次の条件が確認できない場合や、先に決めた中断条件へ達した場合は、回せる残金があることだけを継続の理由にしません。外れた分を別の予算で追加して追いかけると、最初の計画とは別の運用になるため、同じ記録の成功例へ混ぜないようにします。
記録欄は「期首残金・購入・返還・払戻・未投入額・期末残金」に分けます。競馬の収支表の作り方へつなぐと、手元に残った50円を抜かさず管理できます。
よくある疑問と検算の仕上げ

払戻2250円は2200円として計算しますか?
払戻は2250円のままです。次に2200円を購入するなら、残る50円を未投入額として保持します。
端数を無視した掛け算でもよいですか?
概算と明示するなら使えますが、実際の購入額や終了時の残金の検算には足りません。端数へ次回の倍率を掛けない点が違います。
複勝なので3回成功しやすいと考えてよいですか?
券種名だけでは確率は決まりません。選んだ馬、条件、各回の関係が必要で、表示オッズや成功時の金額だけでは成功確率を確定できません。
検算を終えたら、計画と実際の結果を別に保存してください。点数計算の馬券の点数計算ツールは買い目の組合せ確認用で、コロガシの残金計算機ではありません。その他の計算解説は記事一覧へ。
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執筆:指数が全て。





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